不安が頭をよぎって何もできなくなってしまうことはありませんか?
不安というのは、やっかいです。不安が不安をよぶからです。
不安がドンドンと大きくなっていく。
ぼくはとても気が小さいのそういうことがよくあります。
そんなやっかいな「不安モード」を簡単なコツで解除できる本を紹介します。
「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法
です。著者は大嶋信頼さん。
大嶋信頼さんの本を紹介するのはこれで3回めになります。
実は2ヶ月ほど前に上司との関係が少し良くなかったのですが、大嶋信頼さんの本に書かれてあったことを実践してみると、関係が改善しました。
この経験から一定の効果はあるのではと思いまして、3度紹介させていただきます。
では、内容を見ていきましょう。
不安の解決法
不安というのは、やっかいです。不幸な状況が脳の中で勝手に展開していく状態です。
クヨクヨせずに明るいことを考えようとしても、今度はそうならなかったらどうしようと、また悩むのです。
人に相談しても解決しません。
それは「人の中に確信できるものが何もない」からです。
人の気持ちは一定ではないのです。
まわりから不安が移ってくることもあります。
大嶋信頼さんの本には必ずこのことが出てきます。
他人の感情が脳のネットワークを使って流れ込んでくる。
緊張している人を見るとこっちまで緊張してくるのはそのためだそうです。
それと同じことが起きるわけです。
よくあるのが親からの不安。
子供を愛するがあまり、この子供のことをあれこれと心配してしまって不安になる。
それが子供に伝わって子供にむしろ悪影響を与えてしまう。
不安でがんじがらめになってしまって、本来の自分ではなくなってしまっている。
不安を解き放ち、本来の自分を取り戻せばもっともっと上手くいく。
そのために自己暗示を使いましょうというわけです。
自己暗示の必要性
自己暗示などというと、眉をひそめる方もいると思います。
が、イチロー選手が打席に立つ前に必ずする動作をご存知でしょうか。
ルーティンという言葉で有名になりましたが、そのルーティンも自己暗示のひとつでしょう。
打席に立ったら結果を出さなければなりません。打てるだろうかと不安になって当然です。でもそんなことを考えていたら不安でがんじがらめになってしまって、動けない。
ここぞというところで集中力を高める手段を自ら編み出したのではないかと思います。
集中力を高めるためのルーティンを持っている成功者は多くいます。
本書で紹介される様々な自己暗示
好きな人の言動を思い返して、もう自分には気持ちがないかもなどと不安になり、
不幸が現実になるという悪い自己暗示にかかったら。
「自分の感覚の解放」x 7 です。
そんなことどうでもいいじゃないか。と思えてくるそうです。
その場で思っていることがいえない、ときは。
「自分自身の統合」x 7 です。
失敗の場面ばかりを頭の中でリピートしまう状態をシフトチェンジできます。
すぐ不安になる人の中には“白黒思考”の人が多くいます。
「正しいか間違いか」の2択しかなく、真ん中がありません。
ごく一部の人が興味がないと反応しただけなのに、「自分は何をやっても駄目なんだ」という極端な思考をしてしまう。
そういう人は褒められないと不安な人で、“駄目な自分”の背後には実は“むちゃくちゃ優秀な自分”がいるそうです。だから褒められないと絶望的になる。
そのときには「美と真実のバランス」x 7 です。
「無能」と「才能」のバランスがとれて、真ん中の自分になり楽になるそうです。
すごくデキる人なのに、その人よりもデキる人が職場に入った途端にミス連発。
「自信がありそう」に見える人ほど、逆に全く自信がないケースはよく見られるそうです。「自信がない方が本当の自分」と思い込んでいることもあり、それがばれないように「すばらしい自分」を演じている。
そのときには、「唯我独尊の喜び」x 7 です。
「すごい人と自信がない人」のバランスがとれて、自然体にもどることができます。
「できる」といえばできるとはいかない人。
これも人間の頭は“常にバランスをとる“というメカニズムが働いているから起きること。
「できる」と唱えれば、そのバックグラウンドでは「絶対にできない』という言葉が働いて、プラスマイナスゼロ。
だから「できるできるできるできるできるできるできるできる」では効かないのです。
(効く人はそれでいいのですが)
そんなときは「沈着冷静と瞬発力」x 7 です。
不安ばかり浮かんできた頭が静かになり、集中できるそうです。
他にも挙げられていますがこれくらいにしておきましょう。
大嶋信頼さんはカウンセラーで、クライアントの方にこれらの自己暗示を提案し、効果を上げているようです。試してみる価値はあるでしょう。
自己暗示はどれも、不安から解き放たれることによって、本来の自分に戻ることの大切さを説いています。
さいごに
大嶋信頼さんは、服を選ぶように、自分に合った暗示を選ぼうといっています。(不安が起きる原因を探りながら)
紹介された暗示は、大嶋信頼さんが多くのことばから自分で選んだものです。
ですから、自分に合った暗示を自分でアレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
自分に効果があることが大事なのですから。