他人が自分よりも良い境遇でうらやましい、と感じたり、自分の好きな人が他の人に気持ちが向くのを恨み、憎むことを「嫉妬」といいます。
嫉妬すればするほど、「あの人は自分の欲しいものを簡単に手に入れている。自分は駄目なんだ」と劣等感を抱くようになってしまうものなのです。
そんな自分の状態は嫌なものですよね。
その解決法が書かれたありがたい本を紹介します。
「消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法」です。
著者は大嶋信頼(おおしまのぶより)さんです。
カウンセラーの方ですね。
ぼくが実践してみた結果、本当に消えました。
では、内容を見ていきましょう。
「嫉妬の発作」という事実
嫉妬すると殺意にも近いような「あいつをめちゃくちゃにしてやりたい」というような衝動にかられてしまう。
これって、動物的な反応なのだそうです。だから「発作」という言葉を使っている。
動物が食べ物を奪われる感覚だそうです。
犬を飼ったことがある方だとわかると思いますが、犬も嫉妬します。
その犬の前でよその犬をかわいがるととても嫌がります。
相手が本来ならば自分が受けるはずだったものを「奪った」と思い、その瞬間に発作として「破壊的な人格」が出現してひどいことを考えてしまうのだそうです。
「嫉妬」の条件は格下
嫉妬するには条件があります。
それは、「相手が自分よりも格下のはずなのに、自分よりも優れたものを持っている、または賞賛を得る」こと。
一番わかりやすいのが、親が自分の子供にする嫉妬。
躾と称して怒っているのですが、実はそこには嫉妬がある。
妻が息子ばかりなのに嫉妬する夫。娘を可愛がる夫に対する妻の嫉妬もそれです。
それはなんとなく思い当たる節があるのではないでしょうか。
浮気をした芸能人に対する怒りも嫉妬です。浮気をしたから「格下」であり、それまで人々からの賞賛や高い収入を得てきたから、怒りが倍増するのです。
自分の嫉妬にまず気づこう
嫉妬するなんてみっともないことだと思っている人もいるでしょう。
ですが、「嫉妬は発作」です。
動物的な発作なので誰の脳のでも起きてしまうものなのです。
ごく当たり前のことなのです。
だからこそ、
「あっ、これって嫉妬の発作だ」と気づくことがまず重要。
そうやって客観視するだけでいい。
無理に止めようとする必要はありません。
次のステップは「なにもしない」です。
これは自分が他人から嫉妬を受けたときにも有効です。
上司などからパワハラ的なお叱りを受けることもあるでしょう。
こういうのも、「上司が発作をおこしている」と思い、相手にしなければいいそうですよ。
劣等感の正体
劣等感は他人から嫉妬が大きく関係しています。
他人から嫉妬のせいで、自分の感覚が歪んでしまっているのかもしれないのです。
その対処法。
①劣等感を感じている自分をイメージ
②自分の最も大切なものをイメージ それを嫉妬の生贄として差し出す
③これを繰り返す。劣等感が消えていく。
このような手段で歪んでしまった自分の感覚を戻していくことができるそうです。
マッサージやエステで体をほぐすイメージでしょうか。
他人のことは気にしない
人は他人がそれを見たらどう思うかなどということを、ついつい気にしてしまうものです。すると、案の定、嫉妬の攻撃を受けて潰されてしまう。
嫉妬されないように「自分を低く低く見せよう」としていたことが,
逆に嫉妬の発作を引き起こさせる結果となってしまう。
そうではなく、本来の自分にもどり、好きなことをすればいい。
そうすることで、嫉妬どころか尊敬されることになる。
これは著者の経験から述べられています。
(本来の自分の取り戻し方も本書には記載されています。興味のある方は実践してみてください。)
まとめ
「どんな人でも嫉妬の発作をは起こす。」←これを認識することが一番大事❗
これを知ることで、弱者になってしまい嫉妬の餌食になることがなくなる。
結果、自由になれる。