『アウトプット大全』や『インプット大全』で有名な樺沢紫苑さん。
この方はお医者さんです。精神科医なのです。
樺沢さんが精神科医の立場から教えてくれるストレスに対処する方法。
それが書かれた著書『ストレスフリー超大全』のご紹介です。
ストレスと聞くと嫌な気しかしませんよね。
ぼくなどはストレスという言葉だけで嫌です。
ストレスは失くしたい。
ゼロにするべきだ。
まずは、それが間違いだそうです。
ストレスは人生になくてはならない刺激。
適度なストレスは、脳の働きを活性化し、集中力を研ぎ澄まし、記憶力を高める。
ストレスとは人の成長にとっては必要なものなのです。
かといって過剰なストレスを感じ続けるのも危険。
ストレスをゼロにしようとするのではなく、
ストレスと上手につきあい、溜め込まない。
それが本書での「ストレスフリー」の定義です。
ストレスに耐えるのではなく、しなやかに受け流す。
それは「考え方」「受け止め方」を少し変えるだけでいいそうです。
すべてのベースとなる「解決法」
①不安を行動で取り除く
不安は何もしないと増え、行動すると減るそうです。
何故か?
それは不安になるのは「ピンチの状態」「困った状態」のとき。
「そこから早く行動して脱出せよ」と脳が命令している状態。
↓
不安を消すためには「行動」するのが一番なのです。
「行動」とは、話す。相談する。カウンセリングを受ける。
書く。自分の悩みを書き出す。
体を動かす。運動する。
②自力で解決できるようになる
「悩み」の共通点は、「「どうしたらいいか?」の「対処法」「解決法」を知りたいということです。
悩み解決の手順は、対処法、解決法を知り、それを実行すればいい。
対処法を知る方法は「自分で調べる」(自力で解決)。
「人に相談する」(他人の力を借りる)。
まずは、自分の「悩み」をできるだけ詳しく書き出します。
それをすることで、自分がどんなことで悩んでいるのかが把握できます。
それに対処する方法を調べる。実行する。評価する。
これを繰り返していくと「悩んでいる自分」は消えるそうです。
③他人の力を上手に借りる
カウンセリングのススメですね。
精神科の診療を受けると、陰鬱な表情で来院した患者さんが、たった30分の相談だけで、
「気分が楽になった」と笑顔で帰って行く人が多いそうです。
これは精神科医としての経験から実証されることでしょう。
個人的にはもっと気軽に、まるでマッサージを受ける気分で、
専門家のカウンセリングが受けられるといいと思うのですが。
しかも、1000円くらいで。
すべての都道府県、市町村の各自治体は、必ず「健康相談」「法律相談」「お金の相談」「介護の相談」など、各種の相談に無料で乗ってくれるそうです。
知ってました??
④生活を整えてちゃんと生きる
ストレスから来る病というと「うつ病」を思いつく人も多いと思います。
その予防法は「規則正しい生活」だそうです。
この本を読み始めて一番驚いたところです。
そんなことで???? ですよね。
ですが。
樺沢さんの精神科医としての経験でも、
「毎日7時間。ぐっすり眠っていますが、うつ病です」
こんなことをいう患者には会ったことがないらしいですね。
しっかりと、7時間の睡眠をとる。最低でも6時間。
睡眠をとるのは本当に大事なんですね。
「週2回ジムに通って運動していますが、うつ病です」
こんな患者にも会ったことがないそうです。
3食バランスよく食べることも重要だそうです。
特に朝ごはんは、「健康的な日本食」を強くすすめています。
⑤最高のモーニングルーティン「朝散歩」をする
樺沢さんの25年間以上の精神科医としての経験では、
メンタル疾患が治りにくい人の特徴は「昼間で寝ている」ことだそうです。
その患者さんに、「朝散歩」を実行してもらうと急激に改善する。
そこから「朝散歩」の良さは実証済み。
メンタルにおける最高の健康法だそうですよ。
ここまでが、序章です。冒頭40ページです。
これだけでも、かなりの有益な情報が得られたと思うのですが、
さらに詳しく知りたい方は、本書をお読みになるといいと思います。
本書には、さらにさらに詳しく知るために「本」は40冊以上・
映画が5本以上紹介されています。
非常に役立つつくりになっていますね。